インカ帝国

マチュピチュ
この言葉に聞き覚えはあるだろうか?
『世界史』を学んだ人なら、もしかしたら
一度ぐらいは耳にしたことがあるかもしれない。
マチュピチュとはペルーにある遺跡のことで
高山の頂上近く、山の斜面に作られた石積みの建物郡を指す。
アンデスの山々に囲まれたその遺跡は、幻想的な雲や霧に覆われ
空中都市の異名を持ち、世界遺産のひとつにも認定されている。

ま、そんなことはホントはどうでもいい。
年号と堅い事項ばかりが並ぶ世界史の教科書の中にあって
マチュピチュ
というなんともやる気のない響きは俺のツボにはいった。

ポチョムキン、オマル、金玉均、マラー 等々
おもしろい響きのものは他にもあったが
マチュピチュほどの脱力感を味わうワードには
ついぞ出会えなかった。

しかし、このマチュピチュという言葉
世界史での重要度はとても低く
インカ帝国の都市であり、遺跡が今も残る。」
といった程度だった。
インカ帝国自体がほとんど試験になど出ないぐらいなのだ。

そのため、心の中に「インカ帝国」について
もうちょっと深く調べたいなぁ という思いがあったのだが
大学受験を控えた当時の俺は結局、手を出さずに終わった。

以前にも触れたかもしれないが、俺は大学で史学を専攻している。
専門は西洋史だが、多少は他地域のことも学ばなければならない。
そういったわけで、ふとした拍子に
あの「インカ帝国」のことを思い出したのだ。

幸いにも、大学に行けば資料は腐るほどある。
インカ帝国」にはマチュピチュ以外にも
まだまだお宝が眠っているに違いない。
確信にも近い気持ちを抱きながら
俺はインカ帝国について調べ始めた。

結論から言おう。
宝の山でした!
ルフィーたちが探しているワンピースとは
インカ帝国のことなんじゃないだろうか?
そう思えるほどザックザックとおいしい お宝が出てきました。
では、早速それらを御紹介していこう。

あらかじめ言っておくが、これから書かれる人名、地名などは
全て(現在の歴史学的に)実在した(とされる)ものであり
書籍に記されたままを正確に転載していることを約束する。

まず、調べはじめて すぐわかったのが
インカ帝国の首都なのだが、その名も
クスコ

いきなり来ました!
ど真ん中です。大好物です。
俺はこの瞬間に金脈を掘り当てた確信を得ました。

しかし、このインカ帝国の首都 クスコは、よくよく調べてみると
なんとあのジブリ作品『天空の城ラピュタ』に登場した
浮遊城ラピュタのモデルとなっているらしいのです。

いやあ、宮崎さんもひとが悪い。
(あ、もちろん皆わかってるとは思うけど、宮崎は宮崎でも
「あれえ、飛行石はどこに隠したのかなぁ?裸にして調べちゃうぞぉ」
なんて言いながら、幼女のチョメチョメをマチュピチュして
「おじさんの巨チン兵をきみの小さな格納庫に収納させてくれないかなぁ」
なんて幼子に迫る 宮崎さんちのツトムくん じゃなくて
あごひげモジャリの宮崎駿先生のほうだよ!)

モデルがクスコならクスコって言ってくれれば
もっと楽しく鑑賞できたのにぃ。
バルス!アヌス!

なんでクスコが首都になったのかというと
初代皇帝の父の遺言が
「金の棒を大地の割れめに突き刺し深く刺さったところを首都とせよ」
だったらしいんです。
割れめに金棒が深くささったところって、ほんとすごいよなぁ、クスコ

で、その初代皇帝の名前がまたスゴイ!
その名も アヤル・マン
さすがにこの名前はマズイと思ったのでしょう。
アヤル・マンコは改名します。
それが、マンコ・カパック
改名してもマンコはキープすんのかよ!
それ残しちゃったら改名の意図がわかんないっすよ、ホント。
つうか、なんだよ、カパックって!御開帳かよ!
※アヤル・マンコとマンコ・カパックは別人だという説もあるみたいです。

そして、このマンコ・カパックには 更なる別の呼び名があります。
それが、マンコ1世。
確率変動ひきあてたようなもんですよ、これは。
だって、わざわざ1世って区別してるってことは
確実にマンコがもう一匹いるってことですからね。
そして、調べてみたら実際にいました、マンコ2世。
正式にはマンコ・インカ
こいつも よりにもよってマンコの名前を継がなくてもねぇ。

そして、この地を征服するためにやってきたスペイン人のピサロには
協力者が居たんです。それがアルマグロ
で、こいつが ちょっと乱心起こしたりするんですよ。

なので、資料には
「クスコのマンコ軍はアルマグロ軍に包囲され
前から、後ろから攻め立てられた。」
とか書かれてるんですよ。

マジメにインカ文明に取り組んでる人には悪いけど
資料に全然集中できない。
クスコかマンコが1ページに必ずひとつはあるんだもん。
それに加えて地名とかもスゴイんですよ。

マチュピチュやクスコ以外にも、個性的過ぎる地名が・・
というか、ギャグで付けたとしか思えない地名が点在するんです。

舌先で亀頭を刺激されそうな
チンチェロ

あげマンでもない、下げマンでもない
ものすごく臭い女性器の持ち主を指す
サクサイワマン

上戸 彩が好きで好きでたまらない人種。
写真集を保存用だとかいって複数買い込む奴ら。
アヤバカ

っつうか、まんまだろ!
チンボ

なんだか白濁してそうな川
マラニョン

で、話されてる言語がアイマラ語なら
住んでる民族も粒ぞろい。
ほんと日本人が命名したんじゃないかってぐらい。

カナリ族
これとか

マナビ族
これはまだ納得できるよ

マンタ族
マンタはまずいんじゃないの?マンタは。

キトー族
あらら、やっちゃった。 ト亀頭サブ郎

ブラカモロ族
ブラかモロって、そのどっちかじゃん!二択で両方選んじゃ意味無いじゃん!

チュパイチュ族
もう完全に狙ってるでしょ!なにかを。

こんなとんでもない文明、インカ文明が栄える400年前
この文明のもととなった、ある文明が存在したのです。
つまりは、インカ文明のルーツですな。
さすがこのインカ文明の母体となっただけあってスゴイよ。

その名もシカン文明。
死姦はマズイよぉ、さすがに。

いやあ、おみそれしました。
つうか、今となってはマチュピチュが完全にかすんじゃいましたな。

◇◆◇世界史マメ知識◇◆◇
ローマの初代皇帝といえば?
オクタヴィアヌス! アヌス!